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野生の馬に会いに行こう!仔馬に会える時期はいつ?(都井岬/宮崎県)

都井岬の御崎馬を紹介するブログ記事
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宮崎県には野生の馬がいる

宮崎県串間市にある都井岬(といみさき)は、宮崎県の最南端に位置する風光明媚な岬です。岬の草原に立つと、目の前に海の大パノラマが広がり、日常の疲れを忘れてしまうほどの絶景です。

さて、その都井岬には野生の馬が生息していることをご存じでしょうか?その馬は「御崎馬(みさきうま)」と呼ばれる希少な日本在来種であり、国の天然記念物に指定されています。

都井岬では、大自然のなかでたくましく生きる馬たちの姿を間近で見ることができます。

御崎馬(みさきうま)ってどんな馬?

御崎馬は、体高約130cm、体重約300kgで、馬の中では小柄です。私が実際に見た時の印象としては、牧場などでよく見かけるポニーに近く、ポニーよりは体がずんぐりと大きいという感じです。前髪(たてがみ?)の部分がフサフサしていてお洒落でした。

御崎馬は、岬の草や木の実を食べ、自分たちで子育てをします。都井御崎牧組合の組合員の方々によって馬の保護・管理活動が行われてはいるものの、古くから今に至るまでほとんど人手を加えない状態で放牧されているため、「都井の野生馬」と呼ばれています。

仔馬に会えるのはいつ?

仔馬は春駒とも呼ばれ、4~5月が出産のピークです。私は2022年4月6日に訪れましたが、運よく仔馬を見ることができました。その時点で3頭の仔馬がいると組合員の方に伺いました。

都井岬で2022年4月6日に見つけた、仔馬と母馬が一緒にいる様子。
母馬と一緒にいる仔馬。
青空の下で、御崎馬が仔馬に授乳している様子。
馬の授乳の様子。

仔馬に会いたい方はぜひこのシーズンに訪れてみてください。

御崎馬に会えた場所

都井岬の中を馬たちは自由に歩いていますので、どこにいるかは行ってみないと分かりませんが、特によく居る場所や、私が実際に会えた場所をご紹介します。

  • 入口から入ってすぐの道路

まずは入口である「駒止の門」を入ってすぐの道路です。

都井岬の道路に4頭の馬がいる様子。
道路にいた御崎馬の様子。
  • 小松ヶ丘

こちらは馬たちがいちばんたくさんいる場所です。

青空の下、急こう配な都井岬小松ヶ丘で草を食む御崎馬の様子。
小松ヶ丘で草を食む御崎馬の様子。

急こう配なのが伝わるでしょうか?歩きやすく履き慣れた靴で行くことをお勧めします(そこら中に馬の糞も落ちてますよ。臭くはなかったです!)。

夕焼けを背景に、都井岬小松ヶ丘で草を食む御崎馬の様子。
夕焼けを背景に草を食む御崎馬の様子。
夕焼けに照らされた海を背景に、都井岬小松ヶ丘の御崎馬の背中にカラスがとまっている様子。
草を食む御崎馬の背中にカラスがとまっている様子。
  • 扇山の脇に伸びている舗装された道路

この時残念ながら、「扇山」と呼ばれる場所には馬たちがいなかったのですが、その脇を通る舗装道路から、馬たちの姿を見ることができました。

都井岬扇山の脇を走る道路から見つけた、御崎馬が草を食む様子。
扇山の脇の道路から見つけた御崎馬の様子。

ちなみに扇山からの景色は絶景です。扇山を直接登る方法と舗装された道路から行く方法があります。直接登る場合、小松ヶ丘同様、かなり急な勾配です。

夕暮れに、都井岬扇山頂上から見える岬と海の風景。
扇山の頂上からみた都井岬の風景。

道中こんな道もあるので歩きやすい靴で!

都井岬扇山に向かう道が細くて足場が悪い様子。
扇山に向かう細い道。
  • 都井岬観光交流館「パカラパカ」

こちらは休憩スペースですが、この近辺にも馬たちがたくさんやってきます。この日は仔馬を連れたお父さん・お母さん馬を見ることができました。

都井岬パカラパカに来た母馬と仔馬が草を食む様子。
母馬の側を離れない仔馬の様子。
  • 都井岬灯台

都井岬灯台は、馬が多く見られるエリアから2km以上離れているのですが、こちらでも馬を発見しました。

都井岬灯台付近で見つけた御崎馬が草を食む様子。
都井岬灯台付近にいた御崎馬。

また、都井岬灯台に向かう道路でも馬を発見。通せんぼされてテンション上がりました!(笑)

都井岬灯台に向かう道路の真ん中に御崎馬が立ちはだかり、車が通れなくなっている様子。
都井岬内の道路に立ちふさがる御崎馬。

この馬さん、「しょうがないなあ」とでも言うように道を空けてくれました。こんなこともありますので、車の速度には注意してください。制限速度は30km以内です。

都井岬にいたアナグマ、別名ムジナがガードレールの下から森の中へ逃げていく後ろ姿の写真。
馬じゃないやつにも遭遇。ガードレールの下、逃げるアナグマの後ろ姿です。

注意点

私が実際に組合員の方から受けた注意点をご紹介します。

①馬から3m以内の範囲には近づかないこと。

②馬に後ろから近づかないこと。

③仔馬を連れた母馬の場合は、気が張っているので5mくらいは離れたところから見ること。

④馬の耳が寝ている場合、ストレスを感じているというサインなので、馬から離れること。

動物ですから、嚙まれたり蹴られたりする恐れがあります。馬を刺激する行動は慎んで、温かく見守りましょう。

料金・施設

入場料金は400円です(この料金は、御崎馬の保護と管理のためのお金になるそう)。都井岬入口にある「駒止の門」で支払います。ここが唯一の出入口です。

入口から中に入ると、様々な施設があります。

トイレの設置場所は、

①都井岬灯台

②御崎神社

③都井岬観光交流館「パカラパカ」 の3ヶ所です。

③の「パカラパカ」にはバリアフリートイレや授乳室も完備されています。こちらの施設ではランチも食べることができますよ。

アクセス

結論から言うと、車で行くことをおすすめします。

理由は、都井岬行きのバスの本数が少ないことと、都井岬自体がかなり広いため、歩いて回るのが大変だからです。入口である駒止の門から最も遠い都井岬灯台までは5km程度、比較的近い小松ヶ丘まででも1kmあります。

車で行く場合、都井岬に向かう道路で狭い区間がありますので、運転には十分ご注意ください。また、通行止め区間がないか、最新の情報を確認してから行くことをお勧めします。

公共交通機関としては、JR串間駅から出ている「よかバス」の「都井岬線」に乗る方法があります。

時刻表は串間市のホームページから確認できます。料金は200円です。

平日は一日に4本、土日は5本と本数が少ないことに注意してください。

大自然と御崎馬に癒される絶景スポット・都井岬

宮崎県串間市の都井岬、そこに生息する御崎馬をご紹介しました。いかがでしたか?

大自然のなかで御崎馬が草を食み、たくましく生きている風景。それをぼーっと眺めているだけで本当に癒されます。個人的には、馬が草を食む音が非常に心地よかったです。

動物が好きな方、大自然の中で静かに過ごしたい方におすすめの観光地です。ぜひ訪れてみてください。